初めに
Power Automateを触り始めたばかりの方に特に知って欲しいTIPSです。
中級者以上にかたは「何をいまさら(・ω・)」と思うかもしれません。
主旨
Power Automate のフロー上に配置した動的なコンテンツの中身(= ツールチップに表示されている式)をテキストとしてコピーする方法の説明です。
参考:
ツールチップとは - IT用語辞典
e-words.jp
背景
そもそも「動的なコンテンツ」とは何か?
Power Auotomate の各ステップの出力内容は下図の「動的なコンテンツ」に表示されます。これは、そのステップが出力したデータを格納した変数のようなものです。
「動的なコンテンツ」を式としてコピーできると何が嬉しいのか?
「動的なコンテンツ」のデータをそのまま後続のステップで使うのではなく、関数などで手を加えたうえで使いたいというときに、手を加える前のデータを算出した式をテキストとして得ることができます。元ネタになる式があると手を加える作業もかなり楽になります。
「動的なコンテンツ」を式としてコピーできると役に立つケースの例
「動的なコンテンツ」のデータに手を加えて使いたい具体的なケースとして挙げられるのは、SharePointのコネクタにある「複数の項目の取得」アクションを使うケースです。このアクションは、指定したフィルタ条件に一致するアイテムをSharePointoリストから取得するアクションです。
このアクションでは、指定した条件に一致するアイテムが1個であってもアクションの結果として返ってくるデータはが必ず配列になります。
返される結果が必ずひとつになるようなフィルタ条件を設定する場合は、配列ではなく単体のデータになっているほうが後続のアクションで使いやすいです。
そのためこのケースでは、もとの式にFirst関数を加えることで配列を単体のデータに変えることが定石です。
First関数を使うケースの説明はHiroさんのブログを参照するとわかりやすいです。とても丁寧に解説されています。すばらしいです。
https://mofumofupower.hatenablog.com/entry/2020/09/07/160111
「動的なコンテンツ」をマウスオーバーしたときのツールチップからコピペすればいいのでは?(・ω・)?
やろうとしてみるとわかります。コピペできないです。
やり方
ここからが本題です。「動的なコンテンツ」を式としてコピーする方法です。
対象の「動的なコンテンツ」を配置します。
クリックして、選択した状態にします。
右クリックして「コピー」を選択します。これでコピーの操作は完了です。
クリップボードにコピーができました。テキストに貼り付けるなどして使いましょう。
些細なTIPSですが、知っていると検証や実装がかなりやりやすくなります。
以上です。