Power Automateの経験則です。
「選択したメッセージの場合」トリガーを使ったフローをインポートしたことがあるかた、インポートしたフローがなかなか「その他の操作」メニューに表示されないという現象に出くわしたことはないでしょうか。
この現象の回避方法を偶然見つけたので備忘録を兼ねて投稿します。
そもそも「選択したメッセージの場合」トリガーとは
「選択したメッセージの場合」トリガーとは、Power Automate に用意されているトリガーのひとつです。Teams の特定のトリガーを起点としてフローを実行することができます。
このトリガーで実行したフローは、起点とした投稿が持つ情報(例:投稿者、投稿時間、返信先、リアクション)をフローの入力情報として使用することができます。
このフローを使用できるユーザー(= 所有者またはフローを共有されたユーザー)は、Teamsの投稿にあるメニューの「その他の操作」からフローを実行することができます。
Docs では以下の通り記載されています。
Teams コネクタの 選択したメッセージに対して のトリガーを使用し、Teams 内からクラウド フローを直接トリガーします。
Microsoft Teams のメッセージからクラウド フローをトリガーする - Power Automate | Microsoft Docs
Teams における一連の操作をひとまとめに実行したり、APIを使った情報取得・設定をGUI操作で簡単に呼び出す用途に使ったりできるとても使い勝手が良いトリガーです。
主旨
発生した現象:インポートしたフローが「その他の操作」メニューに表示されないことがある
zip形式で保存したフローをインポートすると「その他の操作」にすぐ表示されないことがあります。
フローをインポートする
「その他の操作」メニューに表示されない
一度この現象が発生してしまうとなかなかメニューに反映されません。
- F5キーで画面を更新する → NG
- ブラウザを落としてサインインしなおす → NG
- サインアウトしてサインインしなおす → NG
- しばらく時間をおく → 直る場合もある
対処方法:フローの「名前をつけて保存」を実行する
フローのインポートを完了させたあとにそのフローのメニューから「名前をつけて保存」をすると「その他の操作」メニューにすぐに表示されます。
「・・・」>「その他の操作」を選択します。
「保存」をクリックします。
※保存が完了した時点で「その他の操作」メニューが更新されます。
コピーして作成したフローは使わないので「・・・」>「削除」を選択してフローを削除します。
どうしてこの方法でメニューに即時表示されるのかはわかっていないです。おそらくフローのコピーのような特定の操作を行った際に、Teamsのアプリが持っているフローの一覧情報を読み込みなおしているのだと思います。
このブログで公開しているフローにはこの 「選択したメッセージの場合」トリガーを使ったものが多いです。もし、下記のフローをインポートして「その他の操作」にすぐ表示されない場合はこの方法を試してみてください。