ルドルフもわたるふもいろいろあってな

Microsoft 365、Power Platform、PowerShellについて調べたことや検証したことなどを投稿します。技術の話は面白い。

【Power Automate】フローの設定を設計書に書き起こす際に使えるTIPS

この記事は Microsoft 365 Advent Calendar 2022 に参加しています。
adventar.org

主旨


Power Automate の設定値を設計書に記載する際のTIPSです。

アクションの設定値を目視確認して設計書にキーボード入力するということも多いと思います。目視 +手入力による転記は労力が大きくかかりますし、入力ミスの原因になります。

この手間を回避するために設定値をテキスト形式でコピーする方法について解説します。

また、縦に長いフロー図を1回の画面ショットで撮る方法についても解説します。

概要

今回解説する内容はこの4つです。

  1. アクションの名前を取得する
  2. アクションに設定している関数や動的コンテンツを取得する
  3. 分岐アクションに設定している条件を取得する
  4. 縦に長いフロー図を1枚の画面ショットにおさめる

解説①:アクションの名前を取得する

アクションの名前をテキストで取得する方法を解説します。

タイトルのテキストをコピーするためにマウスで選択しようとすると「アクションの配置移動」になってしまい、思うようにコピーができません。

また、アクションのメニューで「名前の変更」をクリックすることでタイトルが選択できるようになりますが、アクションの個数が多いフローではひとつずつ「名前の変更」と「タイトルのコピー」を行うのは手間がかかります。

このようなテキスト取得が難しい・できない箇所のテキストを簡単に取得してくれるのがEdgeの「Web選択」機能です。

操作手順を動画にしました。

コピーしたいテキストの一部を枠で囲むと該当のテキスト全体がクリップボートにコピーされます。テキスト全体が自動でコピー対象になるため、手動でテキストを範囲選択した際に起こりがちな文頭や文末の選択範囲漏れを防げます。

この機能は右クリックのメニューなどの動的なメニューのテキストも取得できます。手順書の作成などでメニューやボタンのテキストが欲しいときに便利に使えます。

この機能は以前単体の記事でも解説しています。

参考:
wataruf.hatenablog.com


解説②:アクションに設定している関数や動的コンテンツを取得する

ツールチップに表示されるこの動的コンテンツの名前をテキストとして取得します。

アクションの「・・・」>「コードのプレビュー」をクリックします。

ここでコピーできます。

関数を設定している場合も、、、

同じく、「コードのプレビュー」から取得できます。

関数の場合は「Expression」タブから取得することもできます。


解説③:分岐アクションに設定している条件を取得する

分岐アクションの場合は「・・・」>「クリップボードにコピー」を使います。

クリップボードにコピー」ではアクションのすべての情報をテキストとして取得できます含まれます。このテキストのどこかに目的の情報があります。


解説④:縦に長いフロー図を1枚の画面ショットにおさめる

こちらはMicrosoft Edgeの開発者ツールにある「デバイスエミュレーター」の機能を使います。この方法であればどんなに縦に長い画面でも1回の画面ショットにおさめられます。

こちらについては単体の記事で手順を記載しています。こちらを参照してください。
wataruf.hatenablog.com

取得した画面ショットの例:
※ブログに貼り付ける都合上、解像度をおとしています。

今回は以上です。