ルドルフもわたるふもいろいろあってな

Microsoft 365、Power Platform、PowerShellについて調べたことや検証したことなどを投稿します。技術の話は面白い。

【2/27 更新あり】【質問回答】【Power Automate】同じファイル名のCSVとPDFをペアにしてリストに登録する

※2023/2/27更新:不具合があったため、フローのロジックを手直ししました。GitHubにアップロードしているフローを差し替えました。


TwitterのDMで質問をいただきました。要点は以下の通りです。

  • 以前のこの質問の続きである
  • ライブラリにCSVとPDFがアップロードされている
    • 例:AAA.pdf、AAA.csv、BBB.pdf、BBB.csv
  • それらのファイルを前回のフローと同様にリストアイテムに登録したい
    • CSVの項目をアイテムの列に入力
    • PDFをアイテムに添付

サンプルのフローを作りました。

(`・ω・´)シャキーン


このフローをGitHubで公開しました。下記リンク先からダウンロードしてください。
github.com

経緯

今回は下記の質問回答の続きとなる内容です。
wataruf.hatenablog.com

前回のフローはメールに添付されたファイルをリストに登録するフロー

前回作成したフローはメールに添付されたCSVとPDFをリストアイテムに登録するフローです。

このフローについては「気ままに勉強会 #34」でも解説させていただきました。
wataruf.hatenablog.com
kimamani.connpass.com

今回のフローはライブラリにあるファイルをリストに登録するフロー

今回作成したフローで実現しているのはこんな内容です。

  • ライブラリのファイルをすべて取得
  • 同じ名前のCSVとPDFをペアとして認識する
  • そのペア1組みにつきリストアイテムを1つ投稿する
    • CSVの項目をアイテムの入力に記入
    • PDFをアイテムに添付

 

使用イメージ

ライブラリをひとつ用意します。

 
下記の列を持つリストアイテムを作ります。表示名があっていればフローは列を認識できます。内部名は任意の内容で大丈夫です。

  • 書籍名(1行テキスト)
  • 著者名(1行テキスト)
  • 出版日(日付)
  • 価格(通貨)

 
フローの編集画面を開きます。「フォルダの一覧」アクションで今回使用するライブラリを指定します。


「ファイル コンテンツの取得」アクションでライブラリがあるサイトを指定します。

 
「項目の作成」アクションと「添付ファイルの追加」アクションで、アイテムを登録する対象のリストを指定します。ここまでの設定が終わったらフローを保存します。


ライブラリにCSVとPDFをアップロードします。今回は例として3組のペア(AAA、BBB、CCC)をアップロードしました。


フローを実行します。


フローが正常に完了しました。

 

フローによってアイテムが登録されました。


同じ名前のCSVとPDFがペアになって、同じアイテムに反映されたことがわかります。

フロー図

※2023/2/27更新:不具合があったため、フローのロジックを手直ししました。GitHubにアップロードしているフローを差し替えました。

アクションの設定を閉じた状態のフロー図

開いた状態のフロー図


このフローをGitHubで公開しました。(再掲)
※2023/2/27更新:不具合があったため、フローのロジックを手直ししました。GitHubにアップロードしているフローを差し替えました。

フローをGitHubで公開しました。下記リンク先からダウンロードしてください。この投稿の冒頭で記載しているリンクと同じです。
github.com

最後に

このフローにおける「同じファイル名であるCSVとPDFのペアをつくる」のロジックについては別途解説回を設けたいと思います。

(*'ω'*)

追記:このフローについて追加でリクエストをいただきました。その回答として下記記事を投稿しました。

wataruf.hatenablog.com


今回は以上です。