今回は掲題の件について検証・実装したフローを解説します。今回は概要編です。
このフローは下記の投稿で公開したフローの強化版です。
wataruf.hatenablog.com
前回のフローでは返信につけられたタグではフローを実行できませんでしたが、今回のフローでは返信につけられたタグでもフローを実行できます。
フローをGitHubで公開しました。
github.com
「タグ」についての詳しい説明
Microsoft のサポートページに記載されている説明は以下の通りです。
タグを使用すると、グループのユーザーに一度にすばやく連絡できます。
タグを使用すると、役割、プロジェクト、スキル、トレーニング、場所などの属性に基づいてユーザーを分類できます。 たとえば、「看護師」や「マネージャー」または「デザイナー」のタグを使用すると、名前をすべて入力しなくても、Teams のグループのユーザーに連絡できます。
タグを追加したら、チャネルで @mention します。 そのタグを割り当てられたすべてのユーザーは、個別に @mention された場合と同じように通知を受け取ります。
タグを使用するもう 1 つの方法は、新しいチャットを開始し、連絡したい相手に割り当てられたタグを選択することです。
タグはチーム内のメンバーを何らかの括りでグループ化します。下図は「テスト用タグ」という名前のタグに3名を紐づけています。
このタグに対してメンションをします。
タグに紐づけられているメンバーに対して、メンションされた旨の通知が送られます。
サンプルフローの解説
主旨
今回の主旨は「あらかじめタグにひもづけたフローを呼び出す方法」の解説です。フローによって実行するアクションは任意に設定できます。そのため、今回のフローはあくまでサンプルという立ち位置です。
例として、「Teamsのスレッドに投稿された内容をリストに転記（=アイテム登録)」と「スレッドに紐づくアイテムの値を更新」という使い方を紹介します。
フローの全体図
フローの使用イメージ
事前準備：タグの作成
チームでタグを作成します。タグの命名規則は「TagTrigger：（実行したいアクションに紐づくキーワード）」です。
事前準備：タグによって呼び出すアクションの設定
フローの条件分岐設定で、キーワードが呼び出されたときに実行したいアクションを設定します。
※ フローの詳細については解説編で触れます。
フローの使用
あるユーザーがTeamsのチャネルにスレッドを新規作成します。
投稿された内容を別のユーザーが確認して、このスレッドを台帳（SharePointリスト）に登録する、と判断します。
返信の本文内で「@tagtrigger」と入力するとタグに紐づくアクションの一覧が表示されます。ここでは「リストに登録」を選択します。
ユーザーによる返信が投稿されました。タグに紐づくフローが裏で呼び出されます。
リストのアイテム登録が完了した旨が返信で通知されます。
リンクを開くと、登録されたアイテムが開きます。この時点ではステータス列が「未受理」であることがわかります。
再度「@tagtrigger」と入力します。ここでは「ステータスを受理済みに更新」を選択します。
ユーザーによる返信が投稿されました。タグに紐づくフローが裏で呼び出されます。
ステータス更新が完了した旨が返信で通知されます。
リンクを開くと、登録されたアイテムが開きます。ステータス列が「受理済み」に更新されたことが分かります。
ステップごとの解説は解説編で行います
解説編を設けたいと思います。解説編は3回に分ける見通しです。
フローはGitHubで公開しています。
github.com
以上です。
追記：「解説編その1」を投稿しました。
wataruf.hatenablog.com
