ましゅまろで質問をいただいたので回答します。
回答:skip関数を使う
Power Automateには skip関数があります。skip関数を使うと配列(アレイ)の先頭から任意の数の要素を削除することができます。
skip(【①】, 【②】)
【①】・・・ 削除する対象の配列
【②】・・・ 削除する件数
解説:skip関数を使ってCSVで指定した行以降のデータを取り込む
このフローを例にして解説します。
wataruf.hatenablog.com
注目するべき箇所は以下の2つのアクションです。
CSVを改行でスプリットするアクション
※この章はフローの解説記事に記載している内容の再掲です。
「データ操作」>「作成」アクションです。ここではトリガーのアクションから取得したデータを行ごとに区切ります。
"inputs": "@split(triggerOutputs()?['body'], decodeUriComponent('%0D%0A'))"
CSVから読み込んだデータはその時点では1行のテキストです。
※トリガーの出力をテキストエディタで表示しています
このアクションでは、CSVから取得した1行のテキストをsplit関数を使ってテキスト分割します。分割を行う区切り文字として使用しているのが「decodeUriComponent('%0D%0A'))」から返される値です。
decodeUriComponent関数はURLエンコードされた文字列をデコードする関数です。
ここでデコードしているのは「%0D%0A」という文字列です。デコードした結果得られる値が改行コードを表す「r\n\」です。手入力で「r\n\」を入力してもPower Automateは改行コードとして認識できないため「decodeUriComponent('%0D%0A'))」という指定をしています。